リスニングのコツは「音をつかむ」と「意味をつかむ」を分ける

英語を実践で使えるようになるためには、何よりも、相手の言っていることがわかることが一番。
そのためにはリスニング一番。

と、これがこのブログでの主張です。

だから、リスニングを鍛えましょうっていうのはよく言われることですが
実はリスニング能力と一言でいっても、大きく二つに分かれます。

なんでしょう?

タイトルに書いてしまっていますが、

1. 英語の音をつかむ力
2. 英語で意味をつかむ力

この二つです。

まず、ほとんどの場合は「音がつかめていない」ので意味もわからないことが多いです。
「文字で読めばわかる」なんてことがありますが

文字におこされた情報よりも、音で伝えられる情報の方が
圧倒的に多いのが現代です。

そこで、「音をつかめるようになろう」というわけですが
ここでまたつまづくのが、「内容のわからないリスニング教材を使う」という失敗です。

「音をつかむこと」に集中するためには、意味も内容も、
「何を言っているのか」わかっている教材を
何度も繰り返し聴くことが一番手っ取り早いです。

それを、なにか「答えを見てはいけない」のような
おかしな洗脳を受けている人が多いので
「答えを見ないで、音だけでわかるようにならなくちゃ」と
頑張るわけです。

頑張るとかの努力は、確実な成果が見えているときにこそ発揮するから美徳なわけで
効率の悪い学習方法を「頑張る」なんて、さっさとやめた方が懸命です。

シンプルにシンプルに。

ディクテーションの効果に疑問がありますか?

ディクテーションとは、英語の音声を聴いて、
そのまま文字に書き起こすというトレーニング方法です。

ところが、ディクテーションの効果をどうにも信じられない人もいるみたいです。

ディクテーション。この勉強方法の一番の目的は
集中して聴く時間をつくる」こと。これだけです。

つまり、リスニングの学習方法なんです。
英語耳をつくる、みたいなもの。

文字に書き起こすというのは、かなり大変な作業です。
集中して聴き取らなければいけないし
スペルミスもしないように気をつけなければならない
意味もそれなりに理解しないと、書き取れないですね。

結構、自分の英語の総合力を問われる作業でもあります。

けれども、
ですよ。

一番重要なのは、聴き取ること。
英語の音を意味のあるカタマリで切り取っていくこと。

これができていなければ、その先、何もできません。

だから、聞き取りの集中力を高めるために
「書き取りなさい」という仮の目的が設定されている
それくらいに考えておけばいいです。

なので、ディクテーションをする場合
意味のわからない英会話の音を必死に聴いてもダメです。

すでに意味がわかっていて
その会話のトランスクリプトも手に入れている
そういう教材を使ってディクテーションをすることが必要です。

そして、リスニングのためのトレーニングだというところを
忘れないようにしてディクテーションに取り組めば
飛躍的に英語の耳ができあがっていきます。

ディクテーションをやっても効果がない、疑問だ
なんていう場合、

ありがちなのは、教材に使っている会話の意味がそもそもわかっていない、とか。
完璧に書き取れないからダメだとか。

そういう力試しみたいなことをするために
ディクテーションをやっても挫折するだけなので、おすすめできません。
極端に言えば、聴き取りさえできてたら書き起こせなくたって構いません。
(だからと言って、書くのを放棄したら集中力が下がってしまうのでダメです)

ただでさえ集中力が必要で、大変なトレーニング方法(その代わり、効果が高い)なのに
力試しのつもりでやったら、うまくできなくて、すぐに「使えない、効果がない」って
なるに決まってるんです。

英語の学習法のキモは、「できることを増やしていく」です。
「できなかった、失敗した経験」を増やすようなことは
できるだけ避けていった方が、楽しいですよ、ね?

英語の音読はひとりでやってて効果があるのだろうか?

英語を使えるようになりたい、というと
どうしても「誰かと会話をしなければいけない」と考える人が多いです。

でも、いきなり英会話に取り組むとケガをしがちです。

なにせ、会話です。
聞き取れなかったらそれで終わりです。

かろうじて聞き取れても
今度はどういう風に返事をしたらよいのか
数秒の間に口から声を出さなくてはいけません。

できますか?

英語学習者のほぼ全員が、どこかでつまずきます。
そして、自信を失くします。

英会話につきあってくれた相手が内心馬鹿にしているのではないか
なんて疑心暗鬼になってしまいます。
(そして大抵、「こいつ喋れないな」と思われています。残念ながら)

だから最初は、自分が聞き取れる表現・フレーズ、自分が会話の中で使える表現やフレーズを
できるだけたくさん蓄えておくことが大切なんです。

その具体的な方法は、と言えば、やっぱり音読することです。
音読と言っても自己流に読み上げるのでは意味がありません。
ましてや発音記号から音を再現するなんていうのは、
超難しいのでおすすめできません。

ネイティブが吹き込んでくれた音声と
その書き下し文(トランスクリプト)を手に入れて
最初はトランスクリプトを見ながら
音声に合わせて真似をします。

真似をするにはよく聴かなくてはできないので
発音がはっきりしなかったり、単語の切れ目と
ネイティブの発音との対応がよくわからなければ
その部分は重点的に聴き込んで
それから真似をするようにします。

馴れてきたら、次はトランスクリプトを見ないで
音だけを頼りに、後についていってみる。
(シャドウイングという方法です)

それもできたら、ネイティブの声に重ねて
自分も喋ってみる。

ここまでできると、その会話の中で使われている表現は
あなたのものになっています。
後は、これを使う場面を見つけるだけです。

ところでこの方法、
何をメインに鍛えていると思いますか?

実は、発音でもスピーキングでもないんです。
あなたの、耳、英語の表現を固まりでつかまえる耳を
鍛えているんです。

まずは、基本的な単語と文法。
そして、リスニングでインプットの能力を上げる。

あとは、今回説明したような方法で
使える表現を増やしていくこと。

これが実践的な使える英会話の勉強法です。